敷金が戻ってこない

敷金はアパートに住んでいる間の保証金・デポジットですので、大家は普通それを銀行の専用特別口座に預けて店子(借主)が引っ越して出て行く時に返済しなければなりません。

 

銀行口座に預けられるので、敷金が戻ってくる時は僅かですが金利も付いているのが普通です。

 

一般的にはアパートを出る時に行われるレノビールングの費用と相殺・精算となるケースが多いです。

 

レノビールングの費用とは相殺されない、あるいはアパートの備品等の何かを壊してしまい、それを敷金の一部で弁償するなどの特別のケースを除けば、引越し後に店子に全額戻らなければいけないものですが、店子の銀行口座の情報が大家側には普通ありません。

 

大家の中にはルーズな人もいますので、アパートを出る前に銀行の情報を伝えると同時に、いつ敷金を返してもらえるかなどを確認することをお勧めいたします。

 

敷金の面でトラブルとなった場合は、ドイツ人の知人や友人のアドバイスは必ず必要です。弁護士に頼らなければならないケースまで発展してしまうことも時々ありますので、まずはドイツ人の知人、友人、ドイツの生活に慣れた日本人などにご相談下さい。

 

弁護士に頼る前に、Mieterverein (店子組合のようなもの) に頼る方法もあります。入会金15ユーロ、年会費66ユーロ(2014年1月現在)で会員になれば、色々な相談に乗ってくれ、大家に対してクレームの手紙なども代行して書いてくれます。多くの店子が集まった保険のようなシステムです。